仮定法

映画と英文法ー前々回の追加補足

前々回のブログの補足 前々回で仮定法を取り上げました。 基本的には、仮定法は「事実に反する」文です。 Without your advice, he could have broken his leg. 「あなたのアドバイスがなければ、彼は足を骨折していただろう」 →「(実際は)あなたのアドバ…

簡単な英文法

「英文法が不得意だ」という意見をしばしば耳にします。 英語のシャワーを浴びることができる恵まれた環境にいる日本人は一握りでしょう。ある程度英文法を習得しなければ、いずれデッドロックにぶち当たってしまうでしょう(run up against the deadlock)。…

教える英文法24ー仮定法の落とし穴

仮定法の落とし穴 仮定法は「事実に反する、あるいは、事実に反する可能性が高い」ときに使われることは確かです。 しかし、それを厳格なまでに意識し過ぎると、文意や、相手が言っていることが分からなくなるかもしれません。 次の文を見てみましょう。 Jap…

教える英文法21ー仮定法の残り

仮定法の残り 8 It is(was) time S + Ved ~ 《一般的説明》 It is high time you went to bed. 注 highlyではない! 「もうそろそろ寝る時間だ」 It is about time I were(was) leaving. 「もうそろそろおいとまする時間だ」 《問題提起》 It is timeの後…

教える英文法18(仮定法7)ー as if ~ / as though ~

7 as if ~ / as though ~ 《一般的説明》 He looks as if he saw a ghost. 「彼はまるで幽霊でも見ているかのような顔をしている」 He looks as if he had seen a ghost. 「彼はまるで幽霊でも見たかのような顔をしている」 as ifの中の時制を、言い換え…

教える英文法17(仮定法6)ー S would rather (仮定法)

6 S would(had) rather (仮定法) 《一般的説明》 I would rather stay home. 「(今は)家にいるほうがいい / 家にいたい」 という表現であるが、「自分とは別の人が~すること(したこと)を望む」場合は(that) S + Vという文がくる。このとき、(that) S +…

教える英文法16(仮定法5)ー S wish ~

5 S wish ~ 《一般的説明》 「~であればなあ」という願望を表す形で、I hopeと違って、仮定法がくる。 I hope (that) he is alive. → 彼は生きているかもしれない。 I wish he were alive. → 彼が生きていないことを前提にしている。 hopeとwishは、進行…

教える英文法15(仮定法4)ー ifの省略

4 ifの省略 《一般的説明》 仮定法はifが省略されることがある。そのとき主語と次にきている語の位置が入れ替わる。 ⅰ If S were ~ → S wouldなど + V(原形) ・・・ → Were S ~ → S wouldなど + V(原形) ・・・ Were you in my shoes, you would understand how…

教える英文法13(仮定法2)ー未来の事実に反する仮定法

2 未来の事実に反する仮定法 《一般的説明》 未来には、厳密な意味での“事実”は存在しない。前提条件である“事実”が存在しない以上、“事実に反すること”も存在しない、ということになる。 しかし、 ⅰ 未来において、述べたことが実現する可能性が高い―述べ…

教える英文法12(仮定法1)ー仮定法過去と仮定法過去完了

序文 はじめに 何事にもタイミングがあります。 「木を見て森を見ず」ということわざがあります。「細部にこだわりすぎて全体像を見失っている」という意味です。 たしかにそういうこともあります。ただ、「森を見るのが先か、木を見るのが先か」と問われる…