英文法

映画と英文法15ーhaveとhave got

映画と英文法15-haveとhave got 刑事:Your wife, she’s, she’s got the money in the family, doesn’t she? 今回は、haveとhave gotを取り上げますが、あまり意味のある検討材料ではありません。 今回の映画「逃亡者」は、アメリカ映画なので、アメリカ…

映画と英文法14ーHow dare you?

映画と英文法14 刑事 :Your wife, she’s, she’s got the money in the family, doesn’t she? キンブル:Helen comes from a wealthy family. Yes. 刑事 :Is she insured? キンブル:Yes, she is. 刑事 :Who’s the beneficiary? キンブル:I am. 刑事 :…

映画と英文法13ー付加疑問

映画と英文法13 キンドルが、刑事から尋問を受けているシーンです。 刑事 :Your wife, she’s, she’s got the money in the family, doesn’t she? キンブル:Helen comes from a wealthy family. Yes. 刑事 :Is she insured? キンブル:Yes, she is. 刑事…

映画と英文法12ーworthの用法

映画と英文法12 キンドルが、刑事から尋問を受けているシーンです。 刑事 :Your wife, she’s, she’s got the money in the family, doesn’t she? キンブル:Helen comes from a wealthy family. Yes. 刑事 :Is she insured? キンブル:Yes, she is. 刑事…

映画と英文法11

映画と英文法11 今回は、2つのセリフを取り上げます。 1つ目は、手術中に発した、一人の医師の言葉 They’re all messed up. ここでのtheyは、患者が示す数値のことで 「どれもこれもすべてめちゃくちゃだ」 と言っています。 つまり、「ほとんどお手上げ…

映画と英文法10

映画と英文法(逃亡者)10-補語の合体 今回は、妻のヘレンが夫のキンブルに残した最後のセリフから I’ll wait up for you. 「起きて待っているわ」 「~を待つ」は wait for ~ です。 一方、「起きている」は be up です。 このbe up「起きている」は英…

映画と英文法9

to不定詞 今回は、to不定詞の中の2つの用法を取り上げます。 キンブルが、パーティー参加者の男性たちと話している妻のヘレンを連れ出す際に、男性たちに向かって言います。 There’s nothing to see here. 「ここには目新しいものは何もない」 to see here…

英語の散歩道16ー能動態と受動態

“英語の散歩道”としては、6月以来の久しぶりの更新です。 今回は、「能動態と受動態」についてお話しします。 一般に、能動態と受動態は、どちらの表現が使われているかを別にすれば、同じ意味を伝えます。 しかし、能動態を受動態に、逆に、受動態を能動態…

英語の散歩道16ー能動態と受動態

“英語の散歩道”としては、6月以来の久しぶりの更新です。 今回は、「能動態と受動態」についてお話しします。 一般に、能動態と受動態は、どちらの表現が使われているかを別にすれば、同じ意味を伝えます。 しかし、能動態を受動態に、逆に、受動態を能動態…

映画と英文法8

映画と英文法8 今回は、2つの表現を取り上げます。 1つ目は、workです。 「働く、勉強する」という意味だけではありません。 キンドルの妻ヘレンと話している男性のパーティー参加者のセリフから Guess that works too? ここでのworkは「上手くいく、効き…

映画と英文法7

映画と英文法7 前回に続き、場面はホテルのパーティールーム(the hotel ballroom)です。 キンブルは、ゴルフのエアースィングをしている友人のポールに声をかけます。 KIMBLE:Straighten that arm, Paul, or you’re gonna slice. PAUL :Rich, golf pro te…

映画と英文法6

映画と英文法6 「次回は副詞の働きについて」と、前回のブログでお伝えしましたが、予定していた内容を変えて、先に進みたいと思います。 ストーリーは、回想シーンに入ります。 キンブルは、後に殺害されることになる妻のヘレンと共に、ホテルで行なわれた…

映画と英文法4

映画と英文法4 リチャード・キンブルの自宅前で、テレビレポーターがカメラに向かって話し続けます。 We know that she made a nine-one-one call to police indicating that there was an intruder in the house or that she was being assaulted. a nine-…

映画と英文法ー前々回の追加補足

前々回のブログの補足 前々回で仮定法を取り上げました。 基本的には、仮定法は「事実に反する」文です。 Without your advice, he could have broken his leg. 「あなたのアドバイスがなければ、彼は足を骨折していただろう」 →「(実際は)あなたのアドバ…

映画と英文法ー逃亡者2(前回の補足)

前回の補足 be involved in ~「~に関わっている、~に巻き込まれている」について。 この表現は、「~に関わっている、巻き込まれている」という当事者意識が強く働いています。従って、「渋滞にあう」に使うのは避けたほうが無難かもしれません。 たしか…

簡単な英文法

「英文法が不得意だ」という意見をしばしば耳にします。 英語のシャワーを浴びることができる恵まれた環境にいる日本人は一握りでしょう。ある程度英文法を習得しなければ、いずれデッドロックにぶち当たってしまうでしょう(run up against the deadlock)。…

教える英文法25ー英語表現への応用

今回は英作文について考えてみましょう。 まず、絶対に避けたいことは、 英文として破綻している文は書かない ということです。 当たり前のように思えますが、受験生が書いた英文の中には、 主語だけで、動詞がない英文 など、 もはや英文としての体(テイ)…

教える英文法24ー仮定法の落とし穴

仮定法の落とし穴 仮定法は「事実に反する、あるいは、事実に反する可能性が高い」ときに使われることは確かです。 しかし、それを厳格なまでに意識し過ぎると、文意や、相手が言っていることが分からなくなるかもしれません。 次の文を見てみましょう。 Jap…

教える英文法23ー接続詞の落とし穴

接続詞の落とし穴 慣れ親しんだ語ほど油断が生じるときがあります-そういうケースを、とりあえず、ファミリアトラップと名付けることにしました。 辞書を引かないのはもちろんのこと、深く考えずに使って、その結果、間違った使い方をしてしまうことがあり…

教える英文法22(不定詞)ー期待に反するonly to

基本文法や基本構文で習ったことをいかに生かすことができるかが、英文を読む際には大切なことです。 英文法の授業で、準動詞の不定詞(副詞的用法)を扱った際、only toの用法を学ぶ、あるいは、教えるはずです。 only toは「期待に反する結果」を導く。 こ…

英語の散歩道15ーたかがseem、されどseem

たかがseem、されどseem 受験生にとってseemと言えば、 「~のように思われる、~らしい、~のようだ」 という意味とともに、 It seems that S + V ~. = S seem(s) to V ~. It seems that S + Ved ~. = S seem(s) to have Ved ~. という書き換え問題で、…

英語の散歩道14ー表現の簡略化

慣用表現による簡略化 次の日本文の英語表現について考えてみましょう。 「人の話を最後まで聞く」 まず、「意識的に聞く」のだから、 hear「勝手に聞こえてくる、耳に入る」 ではなく listen to「意識的に聞く、耳を傾ける」 を使うことになります。 「人」…

英語表現 表現の引き出しは多いことにこしたことはありません。 どういう文で表現するかは、好みもあります。書く、ということになると、他の文とのバランスも考慮しなければなりません。 とりわけ、英語表現を教える立場の人に関して言えば、学習者の力量に…

教える英文法21ー仮定法の残り

仮定法の残り 8 It is(was) time S + Ved ~ 《一般的説明》 It is high time you went to bed. 注 highlyではない! 「もうそろそろ寝る時間だ」 It is about time I were(was) leaving. 「もうそろそろおいとまする時間だ」 《問題提起》 It is timeの後…

英語の散歩道13ー12の訂正・追加

教える英文法 仮定法 作者:南田 庄 発売日: 2021/01/04 メディア: Kindle版 教える英文法: 比較表現 作者:南田 庄 発売日: 2020/11/23 メディア: Kindle版 前回のブログ“英語の散歩道12―表現と精度”で、以下の単語が抜けていました。 Our family’s old pia…

英語の散歩道12ー表現と精度

表現と精度 どの表現の精度が高いか。 この質問に対する答えはないかもしれません。 文に対する好みがあるからです。 特に、英語のように、母語にする国が複数にまたがっていればなおさらです。 例えば、米語では使うが英語ではつかわない、or the other way…

英語の散歩道11ー英語表現と文法

英語表現と文法 次に刊行を予定している“教える英文法-関係詞編”でも触れていますが、 文法的には問題がなくても現代の表現としては問題あり ということにしばしば出会います。 例えば、主格の関係代名詞whoと目的格の関係代名詞whomの関係にしてもそれが言…

教える英文法20(19の補足説明)ー「生活費」について

「生活費」の英語表現について -前回のブログの補足- 前回のブログで、「生活費」の英訳として my(our) living expenses あるいは my(our) living costs* を載せました。 costを使った表現で *costsを使った場合、所有格がなければ、the costs of living…

教える英文法19ー最強の剣法 / 拳法

最強の剣法 / 拳法 道場剣法と実戦剣法、あるいは、道場拳法と実戦拳法のどちらが強いか、について考えてみましょう。 話を単純化するため、 道場剣法 / 拳法は、道場の中だけで身に付けたもの 実戦剣法 / 拳法は、基本的な型などはまったく知らないもの と…

教える英文法18(仮定法7)ー as if ~ / as though ~

7 as if ~ / as though ~ 《一般的説明》 He looks as if he saw a ghost. 「彼はまるで幽霊でも見ているかのような顔をしている」 He looks as if he had seen a ghost. 「彼はまるで幽霊でも見たかのような顔をしている」 as ifの中の時制を、言い換え…