教える英文法9ー比較(慣用表現)

  •      慣用表現か理屈か

    1 as usual

  「いつものように、普段通りに」

 

  He got up early as usual.

  「彼はいつものように早く起きた」

 

    2 than usual

  「いつもよりも、普段よりも」

 

  He got up earlier than usual.

  「彼はいつもよりも早く起きた」

 

    《問題提起》

 「彼はいつもより起きるのが遅かった」という日本語を英語で表現するとしたら、どちらの英文が正しいでしょうか。

 

  ⅰ He got up later than usually.

 

  ⅱ He got up later than usual.

 

 “序論”の“解説”で述べたように、比較表現は2つの文を合体させたものです。

 

 一方に

 

  He got up late (that day).

 

という文があり、もう一方に

 

  He usually gets up late.

 

という文があります。

ここでは「起きる時刻の遅さ」を比べているので、lateを中心に2つを合体させて

 

  He got up later than he usually gets up.

 

 than以降のgets upは、前に同じ表現got upがあるのでdoesで受けて

 

  He got up later than he usually does.

 

となります。

 同じ語は省略できるので

 

  He got up later than usually.

 

 従って、ⅰが正しい表現となる、はずです。

 しかし、実際には、慣用的にⅱの文を用います。

 このことはOALDの用例

 

  He arrived later than usual.

 

を見ても明らかです。

 usuallyを使いたければhe doesを残して

 

  He got up later than he usually does.

 

と表現しなければなりません。

 理屈より慣用的な表現(than usual)が優先されるわけです。

 

 こうしたことは他でも見受けられます。

 

  He got up early as usual.

  「彼は普段通り早く起きた」

  → as usuallyではない

 

 言葉は「使う、使わない」という感覚が反映されます。

 

  理屈より慣用表現

 

は、心に留めておいたほうがよさそうです。

 

 later、earlyという副詞に対してどうして形容詞のusualを使って

 

  than usual

  「いつもより」

  as usual

  「いつも通りに」

 

という表現を使うのでしょうか。

 興味がある人は少し考えてみるのもおもしろいかもしれません。

 興味がない人は、「それが慣用表現だから」と割り切ってもいいでしょう。

 

〔ブログ作成者 注〕

「比較対象が副詞の場合でも、どうして形容詞のusualを使うのか」という疑問に対しては、以前のブログで触れました。

 

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