英語表現

 

 表現の引き出しは多いことにこしたことはありません。

 どういう文で表現するかは、好みもあります。書く、ということになると、他の文とのバランスも考慮しなければなりません。

 とりわけ、英語表現を教える立場の人に関して言えば、学習者の力量にも左右されます。初学者に対して、いきなり番外編のような表現を示しても、相手にとって役立つとは思われません。

 教える立場、といっても、語学の勉強は一生続きます。教える立場だからこそ、表現の幅を広げ続けなければなりません。

 

「このアルバムには、私の青春時代の思い出が詰まっている」

で、

 This album is full of memories of my youth.

 This album is associated with memories of my youth.

 This album reminds me of my youth.

 This album brings my youth back to me.

という通常の表現を使わずに、

The photos in this album are part of my youth.

と、表現してみるのもいいでしょう。

 

 「そのことで、彼女は怒っているのだな」

で、

 Because of that, she is angry.

などの表現の代わりに、

 That explains her anger.

さらに、名詞化して、

 That is an explanation of her anger.

と、表現してみるのもいいかもしれません。

 

「その計画の詳細はわからない」

で、

 I don’t know about the plan in details.

の代わりに、

 Details of the plan are sketchy.

と、表現することもできます。

 

 日本語でも、誰でも知っている語を使って、うまく描写するプロの文章家がいます。

 いろいろ挑戦すれば、新たな表現の発見につながり、それだけ表現力が豊かになるでしょう。

 

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