映画と英文法ー逃亡者2(前回の補足)

 前回の補足

 be involved in ~「~に関わっている、~に巻き込まれている」について。

 

 この表現は、「~に関わっている、巻き込まれている」という当事者意識が強く働いています。従って、「渋滞にあう」に使うのは避けたほうが無難かもしれません。

 たしかに、一部の辞書には、「渋滞に巻き込まれている」に、be involved in ~を使っている用例があります。自分が渋滞に巻き込まれている本人であることも間違いはありません。

 ただ、

 be involved in the accident

 be involved in a conspiracy

 be involved in the scandal

 be involved in an incident

のように、「事故、陰謀、スキャンダル、(ちょっとした)事件などに巻き込まれた」という、当事者意識が強いケースと違って、渋滞は当事者意識がさほど強くありません。だから、異論が出るのです。

 「渋滞にあう」は

 be(get) caught in the traffic

 be(get) caught in a traffic jam

 get stuck in traffic congestion

など、他の表現を使うほうが無難でしょう。