映画と英文法9
to不定詞
今回は、to不定詞の中の2つの用法を取り上げます。
キンブルが、パーティー参加者の男性たちと話している妻のヘレンを連れ出す際に、男性たちに向かって言います。
There’s nothing to see here.
「ここには目新しいものは何もない」
to see hereはnothingという名詞を修飾しています。
名詞を修飾するのは形容詞なので、
to不定詞の形容詞的用法
ということになります。
Kyoto has a lot to offer.
「京都は、提供するものが多い」
→「京都には、観光名所がたくさんある」
= Kyoto has a lot of tourist attractions.
直前の名詞を修飾する形容詞的用法には、toの後に能動態が続く文と受動態が続く文では意味が異なる場合があります。詳細は、前回のブログ“英語の散歩道-能動態と受動態”を参照してください。
2つ目は、キンブルの自動車電話にかけてきた相手の男性がキンブルに向かって、
Sorry to bother you, sir.
「お邪魔して申し訳ありません」
to以下は、
( I’m ) Sorry
「申し訳ありません」
と言っていることの原因を述べています。
toの前には、
glad、happy、pleased、surprised、relieved、reassured、embarrassed
など、感情を表す形容詞(あるいは、形容詞化された分詞)がきて、一般に、副詞的用法・感情の原因と呼ばれる用法で、「~して」という意味になります。
他の例を挙げておきましょう。
I’m glad to have you home.
「あなたを自宅にお招きできてうれしいです」
音声付き解説はyoutube”映画と英文法9”で公開中